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「破戒」 島崎藤村
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明治39(1906)年、島崎藤村作「破戒」を読みました。この小説のテーマは深くそして重い。「部落差別」という社会問題に真正面から立ち向かった近代日本文学の傑作であり、日本人であるなら一度は読んでおくべき本だと思いました。簡潔で流れるような文章はとても読みやすく、登場人物の心境が手に取るように伝わってきます。物語の終盤、「破戒」のシーンは涙無しには読めません。

この「破戒」はその極めてセンセーショナルな内容から初版出版後に何度も改訂・絶版の憂目に会います。部落開放同盟として有名な全国水平社が結成されたのが大正11(1922)年ですから、いかにこの本が先進的なものであったかが分かると思います。

[ストーリー]
明治後期、部落出身の教員瀬川丑松は父親から「身分を隠せ」と堅く戒められていたにもかかわらず、同じ宿命を持つ解放運動家、猪子蓮太郎の壮烈な死に心を動かされついに父の戒めを破ってしまう。
日本は単一民族国家であり、宗教による価値観の対立も無く、日々テレビで目にする国家間紛争や内戦等のニュースをいわゆる「対岸の火事」の心境で見ています。人種問題、これは現代に生きる日本人にとって最も関わりの薄い話なのではないでしょうか。島国かつ単一民族である日本人には到底分かり得ないところも多いと思います。

しかしそんな日本においてかつて存在していた人種問題。それは他に類を見ない程陰湿で悲惨なものでした。同じ国に生まれ何も他と変わるところがないのに、蔑まれそして虐げられてきた人々。明治になり身分制度が取り除かれてもその「差別」は残っていきます。それは自分のような無知な若僧には到底想像出来ないものでしょう。

そしてこの問題は現代においても未だに残っています。部落差別問題とは一体何なのか。それを知る事は今の日本というものを理解する上で非常に大切な事だと思います。これは過去の「歴史」でも何でもなく今も尚続いている事なのです。


余談ですが、小説の表紙に使われているこの絵は非常に深いですね。父の戒めと自我の間に揺れ、抱え切れないほど多くの重荷を背負う丑松。それでも倒れないように必死に立とうとしている・・そんな状況が目に浮かんできます。
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【2006/02/18 09:47】 | 読み物 | コメント(1) | page top↑
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コメント
突然のコメント失礼します。
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【2006/02/26 23:13】 URL | 森田くん #-[ 編集] | page top↑
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